PROFILE

プロフィール

京都綴会(きょうとつづれかい)

 京都綴会は昭和初期に錦栄会として爪搔綴織元親睦会として発足しました。 京都綴会として昭和25年より綴織元をはじめ綴織関連業者(原糸商、金銀糸商、機道具商、染色 業者、図案家)が集い、綴業界の発展に尽くしてまいりました。  昨今、輸入綴製品(主に中国製)の大量参入により、国産綴製品は全体の10%を割る状況となっております。  綴織という技術継承の為には、各業種の職人の仕事確保することが重要になり、そのためにも皆様のご支援が必要となりますので、宜しくお願い申し上げます。 【西陣の爪搔本綴とは】  古代エジプト、古代中国、南米のプレインカなど古代文明の遺跡から、綴織りは発見されています。それぞれ遠く離れた地で綴織りが生まれ、育まれたのは、それが美しさを表現するのにもっともふさわしい織り技だったからなのかもしれません。 日本へはシルクロードを通り、すでに奈良時代には伝えられていたようです。 綴織り独特の、細微なまでに繊細でいきいきとした文様は、よこ糸だけで表現されます。様々な色糸を用い、必要な部分だけに必要な色糸を織り込んでいくのです。そのため、色と色との境目で左右のよこ糸はそれぞれ折り返され、たて糸にそって細かい隙間をつくります。これは「ハツリ孔(め)」といい、綴織りのもっとも大きな特徴です。  こうした文様は、ノコギリの歯のようにギザギザにした指頭の爪で、丹念に丹念に糸をかき寄せ、織り込んでいきます。まさにそれは、手技を超えた”爪先の技”です。そして織り人たちは、爪の先で一糸一糸織り込みながら、文様にいきいきとした生命を与えます。 このように爪搔本綴は他に類を見ないほどの繊細さで、まさに日本が世界に誇る技術です。どうぞ、京都綴会の作品をご覧下さい。